トップ館長コラム談話室(13)

館長の談話室

談話室(13)

桜前線が記録的な速さで進み、小峰城が桜色に染まる中、コミネスも新年度がスタートしました。

長い長いトンネルをやっと抜けることができたのか・・・。
5月8日からのコロナの5類移行に伴う「制限解除」を心待ちに、けれどまだ細心の注意を払いながらも、やっと今年こそは、皆様にたくさんの公演や事業を思う存分楽しんでいただけたらと思います。

様々な規制、制約の中、手探りで歩み続けた3年間でした。
日本中の、それどころか世界中の劇場文化が息をひそめてじっと我慢の3年間でした。

感染はもちろんなのですが、何より心配だったのは、外出自粛が当たり前になってしまって、コミネスに足を運ぶのが億劫になってしまわれないだろうか、生の舞台を観るよろこび・楽しさを忘れてしまわれないだろうかということでした。
そのためにも、やりうる限りの感染対策を取ろう、常に最新の情報を手に入れながら対策を検討していこう、そして可能な限り劇場事業を止めずに進もう、常に皆様の傍にコミネス、劇場はあるということをお知らせしていこうということでした。
実際のところ、大都市圏でもアフターコロナのなかで、一度停止してしまった観客のみなさまの動きが、なかなか以前のようには戻らずに苦労しているのを多く見受けます。

一度でも再び足を運んでくだされば、あの、他では体験できないワクワク感を思い出して下さるはずです。会場が一体となって、笑ったりドキドキしたり、心と感性が揺り動かされるのを体験していただけるはずです。

そのためにも、良い公演をお届けしなければと、職員一同、より一層気を引き締めて新年度を迎えました。

今年度のラインアップについては、ホームページ、及びコミネス通信をご覧いただきたいと思います。
自信をもってお勧めする、楽しみな公演が目白押しです。
アフターコロナのコミネスに、どうぞお越しください。
お待ち申し上げています。