いつまでも名残惜しむように続いた今年の猛暑も、ようやく一息つき、気が付くとカレンダーはもう10月になります。
一年を通してつぎつぎと公演事業を開催しているコミネスも、年間スケジュールの後半に入ります。
今年の上半期は、まずはコミネス混声合唱団のスプリングコンサートから幕を開け、主な公演としては中村獅童さん率いる歌舞伎公演、夏のファミリーミュージカル「機関車トーマス」、読売日本交響楽団と仲道郁代さんによる演奏会、バリアフリー演劇、また、共催事業では「Novelbright」や「BEGIN」のコンサートなどを開催してきました。
次々と公演に追われながらも、多くの皆様にご来場いただき、終演後「よかったー!」とのお声を耳にし、「良い時間でした」「感動しました」といっていただく笑顔を拝見すると、すべての苦労も消え、職員一同「また次もよい公演に!」と気を引き締めます。
そして季節はいよいよ「芸術・文化の秋」の到来です。
「市民共楽」を掲げる白河市の劇場として、コミネスは年間を通して“すべての市民の皆様に楽しんでいただける”企画を立てていますが、毎年秋に開催している「まちなか音楽」は、その精神が最も生かされた内容と言えます。
10月12・13・14日の三日間、市内の歴史ある建造物や寺社など10か所、そしてコミネス大ホールを会場にして音楽会を開きます。まちなか会場の演奏会は、なんとすべて無料! 演奏時間はほぼ各30分ほどで、様々なジャンルの音楽や楽器の音色を、白河のまちの風景の中で楽しんでいただきます。
そして最終日の14日は、コミネスの大ホールでたっぷりと情緒あふれる日本の歌「美しい日本の歌 歌い継ぐ音楽のこころ」(一般 4,000円)をお楽しみいただきます。
幼いころに口ずさんだ唱歌、母の背中で聴いた歌、胸の奥底に今も住んでいる日本の歌は、秋の澄んだ空気の中で、心に沁みとおるように響いてくると思います。
毎日の暮らしに身近な“まちなか”で、そしてお馴染みのコミネスで、ぜひとも「暮らしのなかにある演奏会」を楽しみながら、心豊かな秋をお過ごしいただきたいとおもいます。