トップ館長コラム談話室(18)

館長の談話室

談話室(18)

記録的に早い暑さが到来したかと思うと、桜が開花したのに雪が降ったりと、気温の変化に振り回される中、新年度がスタートしました。
コミネスは、おかげさまで魅力あふれる新年度のラインナップを発表いたしました。
毎年、話題の公演をお届けしていますが、今年はさらに飛び切りのトピックスの数々が並ぶこととなりました。

新年度のラインナップ号であるコミネス通信4月号、その表紙を飾ったのは、今、世界で最も注目を集めている13歳のヴァイオリニストHIMARIさんと吉田恭子さんによる「DUOコンサート」です。
楽曲に対する深い理解力、豊かな表現力、並外れて優れた演奏技術に裏付けられた心に響く演奏は、国を超え世代を超えて、「驚異の才能の出現」として受け止められ、3月には最年少での名門ベルリンフィルとの競演のニュースが世界中を駆け巡りました。
米国の音楽学校に通う中、日本国内での数少ない演奏会として、コミネスにお招きすることが叶いました。この夢のような機会を、皆様と心待ちにしたいと思います。
また、秋には、ヴァイオリニスト石田泰尚氏が中心となり、日本のトップ奏者をコンサートの都度に招集して一期一会の音楽を奏でる、今最も人気を集める“石田組”の演奏会を開催する夢も叶います。
そして2月には柳家喬太郎独演会、3月には野村萬斎狂言の夕べと、待ちに待った公演が並びます。
他にもまだまだご紹介したい公演が目白押しですので、ぜひともラインナップをご覧いただきたいと思います。

企画をした我々職員たちも皆ワクワクドキドキ、「どうか各公演が、演者の方にも観客の皆様にとっても、幸福な時間と出逢いになりますように」と、緊張感と共に無事な公演を心から祈りながら準備を進めています。
こんな時、どうしても5年前の、コロナの非常事態による完全休館の日々の悔しさ、辛さが思い出されます。“すべての公演の開催中止”、そして声を出すことや他人と近付くことの禁止、さらには文化芸術の“不要不急”扱い・・・。
あの苦しかった時からは、想像もできないくらいの“楽しみ”に溢れたラインナップを、決して喜ぶだけでなく、深く感謝し、「ライブでこそ出会える最高の芸術」を丁寧にお届けしていきたいと、一同気持ちを引き締めています。

本年度も、何卒コミネスをよろしくお願いいたします。