今年も早や、師走の声が聴こえてくる季節となりました。
コミネスでは、毎年恒例となった夏・秋それぞれのビッグイベントも、おかげさまで大盛況のうちに終えることができ、数々の事業・公演を全力で走り続けたシーズンが、ようやく少しおちついてきました。
まず、8月は「コミネスKidsフェスティバル」を開催。数々の楽しいステージと同時に、館内の通路やスペースを使って、今年はなんと36店ものマルシェが出店し、スイーツやドリンク、ハンドメイドのワークショップなど、多くの親子連れのお客様で賑わいました。館内に元気な子供たちの声が響く幸せな一日となりました。
10月に開催した「白河まちなか音楽 3Days 2025」では、寺院、神社、図書館などで10の演奏会を実施し、どの会場も多くの方が足を運んでくださいました。秋の澄んだ空気の中に響く楽器の音色に、みなさま心地よく耳をかたむけてくださいました。そして最終日にはコミネス大ホールで、全国で話題の「石田組コンサートツアー2025」を開催。事前にチケットも完売し、満員の客席で熱い演奏を堪能しました。
11月3日には、はじめて英国からお招きした人形劇「ヤナと雪男」公演を開催。コミネス職員一同、慣れない英語に奮闘しながら、日本とは異なる舞台仕込み、通常とは違う会場設営、手話通訳の方との連携など、多くの新たな試みに気を配りながらも、観客の皆様から頂いた感動の声に大いに励ましていただいた公演となりました。
そのほか、多彩な公演が目白押しの中、観客・市民の皆様とともに充実した「芸術の秋」を駆け抜けてきた思いです。
ご来場、ご協力いただいた皆様に深く感謝申し上げます。
AIによる動画や音声が私たちの生活に入り込んでくるニュースを目にすることが多くなりました。便利になる反面、“本物”を確認する手段が困難であるなど、表現の信頼性を疑わなければならない事態も生まれています。
“生きた人間”による、その瞬間だけの優れた表現を、”目の前“で体験できる音楽演奏・舞台芸術は、ますますその価値と意味が高まっていると感じています。「生の芸術」に接するやすらぎや感動こそが、文字化・数値化できない豊かさをもたらしてくれると信じています。
年の締めくくりに向かいながら、また新たな「生きた感動」をお届けする準備に、全職員で向きあっていきたいと思います。
冬から春のシーズンも、ぜひ、ご来場をお待ちしています。