トップ館長コラム談話室(2)

館長の談話室

談話室(2)

7月29日「アルゼンチンタンゴ ブエノス・アイレスへの誘い」、8月1日「オーケストラと遊ぼう」の2事業がおかげさまで無事に終了いたしました。ご出演いただきました中澤源太さん、そして仙台フィルハーモニー管弦楽団のみなさんに深く御礼申し上げます。そして何より、両公演に足を運んでくださった、たくさんのお客さまに、心から感謝を申しあげます。本当にありがとうございました。

およそ5か月ぶりの本格的な事業が無事に実現できたことに何よりほっとしています。
多くのお客様から「久しぶりの生の舞台に感激した」「ほっとした」「音楽の力を再認識した」などの声をお聞きし、「心の栄養」をお届けする大切さを実感しました。

バランスの良い食事を気を付けないと、いつのまにか「栄養失調」になり、体調不良になり、やがては本格的に何らかの病を発症してしまいます。
「心の栄養」である音楽や文学や美術が不足すると、いつのまにか心が揺れなくなり、心の運動不足がおこり、やがては「心の不調」がおこります。イライラしたり、不安になったり、疑り深くなったり、無関心になったり、さらには自己嫌悪に陥ったりします。その不調をごまかすために、むやみに頑張りすぎたり、場合によっては他人に八つ当たりをしてしまったりします。これはもうすでにこころが病気になりかけているのかもしれません。人間の心とは実はそれほどデリケートなものなのです。

まだしばらくは、コロナ禍の厳しい状況がつづきそうです。けれど、考えられるあらゆる対策をしながら、みなさまの「心の健康」を守るためのお手伝いができればと、職員一同、意を新たにしています。