人形劇団プーク『エルマーのぼうけん』

公演概要

ものがたり
エルマー少年は、なかよしのネコのミミから、どうぶつ島にとらわれている かわいそうな子どものリュウの話をききました。 「ねぇミミ、ぼくは決心した。そのリュウを助けにどうぶつ島にいこう。」 どうぶつ島には、ライオンやトラ、ゴリラたちが住んでいます。 エルマーはリュウを助けることができるでしょうか!?
「まっすぐな思いをのせて」
この物語の主人公は空を飛ぶ夢を持つ少年。チューインガムやキャンディー、リボンや虫眼鏡など子どもらしい身近な物を使ってピンチを乗り切り、りゅうを助けるのです。
誰かのためや、自分のための“思い”。人が生きる原動力となるのは、その真っ直ぐな思いなのだと思います。現在の社会は、垣根がなくなり大きく開かれた世界のように見えますが、内向きな傾向へと進む世界に、私たちは押し込められていないでしょうか。だからこそ、子どもたちには、本来持っているしなやかな心を自由に、思い切り開放してのびのびと生きて欲しいと願います。
原作の翻訳者であり児童文学者の渡辺茂男さんが「子どもの頃、実在しない生き物を信じる心が、心の中に大切な椅子を作り、それらが去った後、実在する大切な人を座らせることができる」と語っています。子どもの頃に心を大きく羽ばたかせることが、人間形成にとても大切なことなど思うのです。
原作者のR.S.ガネットさんの“子どもの時の心”がいっぱいに詰まったこの作品を通して、他者への思いやり、対話、夢を叶えようとする真っ直ぐで強い思いを、真摯に伝えていきたいと思います。誰にでも「自分で考えて決める自由」があり、「何かしら得意なことでヒーローになれる」のです。
今を生きる子どもたちを応援する、わくわくする新しい舞台を届けたいと願っています。
(演出/柴崎喜彦)
人形劇団プーク『エルマーのぼうけん』
原作:R.S. ガネット
翻訳:渡辺茂男(福音館書店刊)
脚色:川尻泰司
演出:柴崎喜彦
美術:マイヤ・ペトローヴァ
音楽:富貴晴美
振付:小野寺修二
照明:鷲崎淳一郎(ライティング・ユニオン)
音響効果:川名武
舞台監督:有田智也
制作:西本勝毅
ブルガリア語翻訳:イヤセン・マズガノフ
人形劇団プーク
1929年創立の日本で最も歴史ある現代人形劇団。現代人形劇の確立と発展に長年寄与し、数々の表現技法を生み出す。2019年には創立90周年を迎えた。全国各地での公演の他、1958年の国際人形劇連盟(ウニマ)日本支部の立ち上げ以降、海外交流も活発に行い、共同制作・招聘公演・海外フェスティバルへの招待参加など実績多数。
1971年には日本初の常設人形劇場としてプーク人形劇場を建設、2021年に50周年を迎えた。新宿を拠点に年間約300回の「人形劇団プーク」子ども向け公演や定期的に行われる大人向け公演の他、毎年世界の優れた人形劇を紹介する「世界の人形劇シリーズ」をはじめ、伝統人形劇の紹介や映画会、講演会、あかちゃんcafe 等々、日本の人形劇センターとして現在も活動の幅を広げている。
また、プークのテレビ部門「スタジオノーヴァ」も2020年に50周年を迎え、NHK教育テレビ「いないいないばあっ!」「ざわざわ森のがんこちゃん」や三谷幸喜脚本「シャーロックホームズ」など、多岐に渡る映像に特化した人形劇も手がけている。
人形劇団プークHP
プチマルシェ&ミニ縁日も開催!
8月11日(木祝)12:00~16:00
会場:コミネス カギガタエリア
わたあめ(パオパオ)、焼き菓子(15時のおやつ)、輪投げ など

